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The Powers to Lead

 ジョセフ・ナイ教授による、The Powers to Lead
 これはシンポジウムに形を借りた米国新政権に近しいリーダーたちによる日本の親米世論形成の為のアクテイブな広報活動なのはむろんのことです。しかし注意深く聴いていると気づくのですが発言の中に散りばめられているポイント;つまり新政権から日本国への事前メッセージがいくつかあるのです。(ボーっとして漫然と聞いていると聞き逃します)
※「気候変動では米国は新たなメッセージを打ち出すだろうなど、新政権の方向性をさりげなく示すのが判ります。環境やリサイクル(再生)技術では日本は世界のリーダーであるとも明確に言っていました。ECO(エコ)を前面に押し出しアピールするのは正しくあるべき方向だとの確信を私も深めました。
これで世論の反応を見たりするのでしょうか?基本的にシンポジウムの報道を行うのは日本経済新聞社だけと思うのですが(近々、タイミングを計って掲載されるのでは?)っと思っていたら取り貯めしていたVideo:12Ch、WBS 18日分で2分くらい紹介してました。また12月29日日経新聞朝刊では見開き2面を使いまとめて報告されていました。
Nye教授を直にインタビューしたシーンでは、
オバマ政権は(ブッシュ政権とは違い)環境技術で日本と提携をすることもありうる
とのメッセージを出していました。新政権では世界の気候変動への取り組みに対し現政権と異なるスタンスで、より積極的な役割を発揮し、世界的な価値を共有してくれるという大きな期待が持てます。それはよいことではないでしょうか。
 会場ではナイ博士の著書である、『リーダー・パワー』(英文原表題: The Powers to Lead)を消費税分割引で販売していたのでその場で買いました。内容ナカナカ面白いです。過去の政権担当者や著名なリーダー達が折に触れて意思決定し発言した語録を数多く引用しています。(注釈が際立って多い)「リーダーシップとは何か」、について21世紀型の組織リーダーのあり方を分析的かつ緻密に展開しています。国際関係論や経営にも通ずることとして興味ある方にはぜひ一読をお薦めしたいと思います。