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アメリカ人と働く

◇勤務時間の不正申告
 米国勤務のある時。勤務時刻申告の恒常的な不正申告があった。これは究極的には給料泥棒、つまり「詐欺罪」に該当する。慎重かつ適正な内部調査の末、本人・人事部マネジャー・人事担当弁護士を含めた電話会議での聴き取りを行いその結果、即日解雇となった。解雇の言い渡しは組織の長であるGeneral Managerが行い、結果を聞いた。
 このクラークはある時デスクトップPCからヘッドフォーンを耳につけていた。パソコンで音楽が聴けるので要注意。むろん昼休みに行なうのであれば問題はないが。こういう人間は一事が万事?ということもあるのではないだろうか。管理者が正しく導いてやらないと往々にして問題を起こす人間はいるということなのだ。
 会社で親睦を兼ねて行なったボーリング行事に上司を乗せて彼女の車でボーリング場へ行ったが途中、信号無視、スピード違反を行なったという話も聞いた。それで当時のジェネラルマネジャーにそういうことで事故を起こされたら会社行事の責任にされないのかと注意を喚起してあった。
 そういうひとつひとつの一見すると今回はまあたまたまかな?として寛容に見過ごしがちな事象。ではあるが見て見ぬふりをして放置すればいつか必ず周囲に悪影響を及ぼすという事例だろう。日本人は時に英語力のハンデなどから引け目があって間違った寛大さを示してしまう。この点は自戒し注意が必要だ。
 こういう事件は、(1)事件(Issue)だとしてまず認識することから正しいリスク管理が始まる。そして(2)対応の時期や方法を誤るととてもまずい。周囲に飛び火して予期せぬ事態に発展するリスクがある。そのような態度や問題行動を見て見ぬふりをして黙認する格好になることは相手にとっても一番良くないのだ。特に注意すべきは、(3)時と方法をわきまえて慎重かつ厳正に、そして何よりもフェアに相手に対処すべきということ。その際には「正しく対処することが先決で重要」であり、解決することを早まってはいけない。正しいやり方を実行すれば結果は必ずついてくる。 米国では常に「訴訟」の危険と隣合わせである点を頭に置いて慎重に検討してから行動を起こさなければならない。なかなか大変だ。
バットマンCall
 こういういくつかの事例で私が思うのは、映画の「バットマンCall」である。一旦 平和が来たら警察的な権力出動の必要はなくなる。強制力は無用の長物ともなるがしかしいついかなる時にまた悪が復活し問題が起るかは分からない。得てして安定し慢心した時に危機はその姿を現す。そのときに勇気を持って正面から対峙する気概を養い磨いておくこと。自らその力を呼び出して適正に(Fairに)使うことが大切だと思う。