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アメリカ人と働く - Abuse - ということ

 『昼食時間オーバー事件』について語ろう。
叱りかた、注意の仕方も時とやり方を間違うと「上司の横暴」 と非難される
という例だ。(英語で「権利の濫用だ!」と言われた。最初 “Abuse” という単語の意味が分からず言われた方も??だったのだが後で辞書で確認したような当時はそういう状態だった・・)
 物語は、標準的な昼食時間の1時を過ぎても2人のスタッフが会社ビル内の「キッチン」(台所の簡便な水場があってあとは電子レンジと冷蔵庫が置いてある休憩スペース。持込の昼食などもここで食べることが出来る)でおしゃべりをしていた。最初15分程度で席へ戻るだろうと思ってこらえて見過ごしたが気になってしばらくして見に行くとまだそのまま話し続けている。しまいにはこちらも堪忍袋の尾が切れた状態。キッチンへ早足で歩み寄っていきなり、
 「何をやっているんだ、早く席に戻って仕事をしろ」 と命令口調で言ってしまった。
(彼らは、一人が部下だがもう一人は別グループで部下ではない)この時、歳が上で社歴が長い女性スタッフはバツが悪そうに戻っていったが、私の直属の若い男性スタッフの方が不満そうに「僕には昼食を取る権利がある。貴方は何の権利があってそれを邪魔するのか、権利の濫用だ」と言って、食ってかかってきた。 正直言って面食らった。
 その場はそれ以上議論できるレベルの英語の能力もなくてこちらが引き下がった。(「なんもいえねぇ」状態ってことですね・・)自分も席へ戻って冷静に考えてみるとちょっと言い方がまずかったと気づいた。それで彼のブースへ出向きこちらの言い方が悪かった、しかし昼食時間を長々と取りすぎるのは良くない、ともう一度言い直した。後で女性の方は 「 自分が悪かった、謝る、今後はもうしない 」と言ってきたが男性の方はもしかしたら時間をずらして遅い昼食をとっていたのかもしれない。今思えば、だが。
 重要なメッセージは、アメリカ人でいかに社歴が浅かったり年齢が若かろうともそれらは一切関係がないということ。仕事のパフォーマンスに即して、あるいは納期などの締切りに照らして仕事にすぐに戻るようSuggest:「示唆する」こと。あとは言われた本人達の良識や判断に任せる。言わば『大人の対応』がアメリカでは必要なのだ。決して声を荒げて怒鳴ったり、頭ごなしに言ってはいけない。良く考えれば日本でもそうではないか。違うのは日本では「目上の人には逆らわない」という儒教的な文化的背景とそれに基づく感覚があるという点だろう。だから日本人は気をつけていないとアメリカ人などをうまく「叱れない」。この点に注意を要する。