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東日本大震災の事実

 もうすぐ3月11日が巡ってきます。

東日本大震災、3.11. 〜あれから2年。

 はたしてこの2年は長かったのか、短かったのか。

人それぞれの思いがあると思います。当時、私には私なりの(仕事柄、災害に関係する一つの業務にも携わり、)大変さがありました。
 被害に遭い亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、今も仮設住宅で生活をされていらっしゃる方々、避難先(疎開先)にいらっしゃる方々、それぞれのご苦労には心からお見舞い申し上げます。


Accurasal (@Accurasal)
03/02 13:12:08
リアル過ぎる…苦労した3.11.東日本大震災の陰で誰が福島をニッポンを救ったか、それを知るために必読。90人以上にインタビュー。読み始めると止まらない。「死の淵を見た男」吉田昌郎福島第一原発の五百日(門田隆将) http://t.co/JqdozmpVTN
 

【読後の感想として・・・】

 死の淵にあって覚悟を決めた(と、短いブログ記事でこういう言葉で書くと陳腐に聞こえてしまうが)、そんな使命感と責任感で「チェルノブイリ×10」にもならんとする最悪事態から日本を救ったのか。最悪の事態への発展と取り返しのつかない暴発だけはなんとか食い止めた、彼らのそのリアリテイ、まさに史実が読み取れる一冊だ。しかしここにはアメリカ的なHero(ヒーロー)やFukushima Fiftyと言った一種ノリの話はない。かなり深刻な内容だ。
一時期、Twitterで一種の社会現象ともいえる、東電への非難、批判や原発反対のヒステリックとも思える叫びが蔓延した。私は東電関係者ではないし、福島県民の関係者でもないが、良識あると思っている一国民として、ただで気軽につぶやきのできるTwitterという一種の公器(好機でもある)を使って、ある意味において一方的に、誰かを悪者に仕立て上げたり、ただ文句だけを言うスタイルには与しない者である。
あの大災害と国を揺るがした大事故。あれから2年が経つ。
 今こそ、当時、何が官邸と東電の間で行われたのか、誰がどのように奮闘して救ってくれたのかなどを知り、それらを冷静に見つめること。そして未来志向で日本の社会、政治がしっかりと将来を考えていくこと。更には、後世にこの事実(真実)を伝えることが責務だ、という思いが強くなった。むろんこれは著者である門田隆将氏の思い出もある。特に、興味を持っていた官邸と総理大臣のあり方は、それぞれにインタビューをして言い分を聴いたうえで事実を書いてくれており、評価は読者に委ねられている。そのことで深く考えさせられもする。(いまどき考えさせてくれる著述は少ない)
 日本人とは熱しやすく冷めやすい、雰囲気に流される、「飲まれる」国民性を持っている。だからこそこの一冊をもってあの事実を見据え、忘れず、検証して明日へとつなげること。有効な改善を成し遂げることが必要だ。
 なぜ日本は米国を見習った全電源不能を想定する対策が打てなかったか(これは終章で著者が批評的に短く反省すべき点を述べるのでここだけでも必読だろう)
 3.11.東日本大震災で起きた原発水素爆発の事故で、誰が、故郷福島を、ニッポンを救ったのか、
 「死の淵を見た男」の表題からは、一見、東電福島第一原発所長・吉田昌郎氏その人の話だけかと思ったが、実際は副題の『福島第一原発の五百日』の通り、数々のエピソードがインタビュー内容を構成して語られる。
 その中には、不幸にして原発の建屋内部で津波の犠牲となり、命を落とした2名のうち、インタビューに応じてくれたと思われる一人の21歳という若き東電職員の方の話が含まれており、涙なしには読めない。・・・合掌・・・
 彼は命を落とす直前に、立派にその職を全うされた。それが残されたご家族の誇りに思える。ご家族がインタビューに応じられたので、この本の一部を構成する。しかしできればそういう(命を落とすという)形では知られたくはなかっただろう。察して余りある。
 むろん、現場で注水、放水に奮闘したお蔭で最悪の事態へ発展するのを食い止めた多くの自衛隊員など何人もの実名がある。彼らの現実、想像を絶する現地現場での闘いなど、が真摯に淡々と綴られる。
ぜひとも一読されること、強く推奨させていただくものです。
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