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「若きビジネスマンはインドを目指す」

「若きビジネスマンはインドを目指す」 
(株)プレジデント社 2011-11-22の新刊書、一気に読みました。いくつか長い書評も別の方がブログで書かれており、参考になると思いますので私は本の中身(要旨)を引用しておきたいと思います。
芝崎芳生(元ソニー・インデイア・シニア・ジェネラルマネジャー:2005年〜)
1948年、千葉県生まれ。芝浦工業大学卒、日本福祉大学大学院国際社会開発研究科修士卒。
著者は放送機器を世界中に売り歩いた人。ソニー入社後国内営業を担当した後、1987年国際協力部へ異動。ソニー・ヨーロッパ、ソニーサウジアラビア代表を経て、国際協力部統括部長に就任。ODA案件の先鞭役としてナイジェリア、リベリアカンボジアルーマニアコソボイラクミャンマーなど、政情不安の地に足を踏み入れ、業務用放送機材・視聴覚機材の普及と設置に尽力した。「教育と開発。そして還元」を内なる理念とし、日印合弁&産学協同プロジェクトの代表者として奮闘努力の日々を送り、大統領との謁見も果たす。2008年ソニー退社。現在はJTC(株)コンサルタントテクノブレーン(株)国際部顧問。

本書はインドビジネスの進め方のアドバイスと示唆に富み、実践的、かつ、著者自身の実体験に基づいた全ての内容が明るいタッチで描かれ、楽しく読めて信頼度が高い中身。 
【要旨の主なものを挙げると・・・】
・「長幼の序を重んじるインド人」
・「インドで欠かせないのはビジネス・パートナー」
・「まずは、学者、芸術家タイプの人と親しくなろう」
・「インド人は『第3の眼』を持っている」・・・インド人は心の中に第3の眼を持っていて、
人となりをじっと観察する。じっと観察して品格を見抜くのが得意。底光りする目でじっとこちらを見つめる。
⇒1996年にニュー・デリーとムンバイ・プネーへ出張で行ったとき、まさにそれを経験したものだ。
☆インド人にとって、品格の高い人とはどのような人物か?

 
 *自分中心で話をしない人(人の話をじっくりと聞く、もの静かな人)
 *誰に対しても寛大な人
 *ひとつのことにとらわれない人(いろんなことに好奇心を持っている人)
 *美を求め、探求する人
 *困難から逃げることなく、切り開く力のある人



・「CSRはインドの企業文化の一つである」⇒企業に求められる「品格」
・「マジックナンバー2454」(インドでは24歳以下が54%)完全なピラミッド型の人口構成。


本書の構成はいたってシンプルで実用的。
第1章・・・最後の巨大市場、インド
第2章・・・私はこうしてインドに食い込んだ
第3章・・・インドでは人脈作りがおもしろい
第4章・・・これがインドのビジネスチャンスだ!

(私の感想)インドに限らず、「新興国市場で開拓をする」営業系の人は一度読んでみると元気が出るだろう。
◆リンク:サンチャイ・ブログhttp://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2011-12-10-2
◆リンク:きゅーすけ日記。http://kyusuke.com/?p=502

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【語録】(Namita Gokhale)
・「日本は集団的な志向性を持つがゆえに、品質革新の巨匠となることが出来る」 「ところが意思決定へのアプローチが保守的、集団的であるため、リスクを冒すことを嫌う」
・「対照的にインド人の個人主義的な姿勢は、表面上は混沌として見えても、実は直感や間に合わせによってなんとかやりおおせてしまう世慣れた方法なのです。このことは“Jugaad ”(ジャガード)という言葉で例証されます。おおよそ『なんとかなるさ』という意味です。」
・「インドについてなにか言ったとすれば、その反対もまた本当である」と言われてきました。日本のような均質で、調整の行き届いた社会では、この逆説を説明するのはなかなか骨が折れます。」
・インド人と結婚して長い日本人女性がヒンドウー語で言っていました。「日本人はほんのちょっとしたヒントや示唆だけで、何をなすべきか理解できる」 ・・・日本は沈黙が大きくものをいう社会。顧客の言うことを全身全霊かたむけて聞く能力、会社を支えていこうと喜んで技術革新を続ける姿勢は強靭。自己中心的なインド人の態度とは対照的。
・日本とインドという二つの古い、共感できる文化がともに成長し、前進する道を見つける方法とはなんでしょうか? 手始めに、両者ともお互いに対する先入観と楽観的姿勢を捨てなければなりません。正しい精神で、ともに仕事をしようというなら、戦略的な意味、実利的な意味で、両国本来の強みとスタイルを活かすべきです。そうすれば相互に多くのものを補うことができるはずです。

(Namita Gokhale)ナミタ・ゴカレ:作家、インドと英国の両方で小説を出版している。有名なジャイプール文学フェステイバルの共同デイレクターであり、同時に数多くの日本企業のコンサルタントも務めている。著者・芝崎芳生氏のインド滞在中、アドバイザーを務めた。