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「アメリカの歴史的危機で円・ドルはどうなる」

◆ブログ記事へのリンク:【アメリカはどうなる】http://d.hatena.ne.jp/andy-e49er/20120124
「アメリカの歴史的危機で円・ドルはどうなる」
 日高義樹著・2011-10-31 徳間書店、12/14 読み始めました。彼はNHKワシントン総局を経て今はハドソン研究所の主席研究員。東海岸のベセスダ在住。米国の著名な政治家などと今も広く親交があり交流を続ける日本のアメリカ政治の第一人者だと思う。常々フォローしている一人だ。共和党や自民党寄りの伝統的な保守派タイプのジャーナリストであると私は思うが、それにしても(それを割り引いても)オバマという民主党現職大統領の経済失策に対しては非常に厳しい批判を加えている。それらの批判はほとんどにおいて正しい内容だと思って私は読んでいる。TEAパーテイー(Tax Enough Already、すでに十分に課税されている)という「小さな政府」を目指す、ごく普通のアメリカの生き方を踏襲する人たちの集まりだという説明にもアメリカ生活感覚から遠く離れた「外国」日本に住む今となっては、眼から鱗だ。
12/21 読了。ドルはどうなるか、過去の日高氏の米国政府要人などへの過去数年のエポックメイキングな時期におけるインタビューを構成しながらアメリカがいかにして日本からの資金(資本)を獲得し経済を回してきたのかを解明している。また全編を通じ現在のオバマ民主党政権の政策がアメリカ本来の自由主義、経済とは異なっており、税収で得られるより多くを働かざる人への補助などで支出し国家財政を危うくしている「誤っている」制作であると痛烈に批判している一冊。だがしかし論旨は的を得ており、合点がいくことばかりである。ぜひ読みたい一冊である。
(引用)振り返ってみるとアメリカは30年以上も、産業政策を作ったり、企業を育成したりするよりも、外国からの資金をいかにたやすく手に入れるかに全力をあげてきた。レーガン、第41代ブッシュ、クリントン、第43代ブッシュ、オバマと、30年にわたって五人の大統領が、そのために努力をし、二人のドルの番人、連邦準備制度理事会グリーンスパン議長とバーナンキ議長がその政策を遂行した。グリーンスパン議長は1987年8月11日、ボルカー議長のあとを継いでレーガン大統領に連邦準備制度理事会の議長に任命された。(中略)グリーンスパン議長は2006年1月31日まで低金利政策を続け、アメリカ経済をバブルにした。彼の後継者がバーナンキ議長である。2006年2月1日議長に任命され、低金利政策を続けている。1981年以来、ボルカー議長の時代を除いては、アメリカは低金利政策によって日本をはじめ外国の資金を集めて来た。オバマ政権に至るまで、アメリカは低金利政策の中で大統領が5人替わり、あわせて6回の大統領選挙が行われたが、マネタリー政策が全てその中心であり、安い資金を世界から集めることに反対する政治家たちは落選した。ウオール街は、アメリカのマネタリーポリシーに忠実なオバマ大統領を再選させるために全力を尽くすだろう。
◇関連記事「金融情勢が異常な状態に」:http://d.hatena.ne.jp/andy-e49er/20111225/1324769482
2011年11月30日(水)tweet
近年USAは(大きくは911の2001年以降だが)2008年のRehmanショックもそうだが、さらに経済がおかしい気がする。国民皆保険法は自由の国アメリカでは「義務付けが違憲判決出た」など。大きな政府ではもたない。不協和音が聞こえる。民主党政権も1期で終わりとの声も大きい。
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◆古賀茂明さんの 2011-7-29第1刷 『官僚の責任』PHP新書 スタート。やや書きっぷりが雑な感じ、です… 週刊誌に語ってるっぽい口調が残念。(2日もあればすぐに読めそう)どうも日高さんの骨のある一冊を読んだ直後なのが落差が激しい理由かもしれない。