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『国債クラッシュ』

 須田慎一郎の近著、副題「震災ショックで迫り来る財政破綻」(2011-6-25)を読了。

 今まで経済・金融・財政の近著を数冊読んできた。須田氏のこの本は途中、国債クラッシュのシュミレーション仮説小説部分を挿入。政治経済活動における政治家と官僚の関係を含め、日本経済を描く。政府(財務省・官邸)と日銀、市場・外資金融機関などの間の関係性から国債価格と金利、金融緩和などを現実的なものがたり仕立てで展開する。それが著者の出身である経済誌風の書き方になっているせいで、理解しやすい一冊だと思う。
 理屈っぽい経済理論説明はなく、現実の官邸、財務省(大蔵省)、経済財政担当大臣、日本銀行、大手銀行や証券会社といった実際のプレイヤーを主体に一人称であぶりだしているので、非常に読みやすく、かつ分かりやすい。