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シャンゼリゼ・自由・博愛

andy-e49er2009-05-30


写真はフランス西部ロワール地方の夜。滞在中は涼しい一週間で楽でした。
【旅行】【写真】ロワール地方Angers(アンジェ)からParisへ
フランス西部、ロワール地方アンジェ駅の外観です。日本のJR大宮駅みたいな感じ?

5月30日土曜の朝。ホテルをチェックアウト、そこから歩いても10分程度のロワール地方の中心都市、アンジェの駅。そこからTGVに乗りパリ・モンパルナス駅まで戻ってきました。写真のこの黄色い箱が乗車時のセルフ改札機械。乗車券に自分で打刻するようですね。

さてその日はルーブル博物館とオペラ座の中間地点の住宅街にある、こじんまりとしたアメリカ系チェーンであるベストウエスタンのMalte Opera ホテルに投宿しました。
(翌日曜にCDGからヒースローに移動)
さわやかな陽気の土曜昼前にホテルへ着き、チーム一行のラゲージをホテルへ預け、近所で昼食をとってから解散し、めいめいに自由行動へ。
私はいったんルーブル美術館の敷地に行き、

そこで数人と別れたあと、一人セーヌ河まで歩いてきました。セーヌにかかる橋の下でパリジャンの中年男性がエレクトリックキーボードを弾きながら素晴らしい歌声で What a wonderful world をうたってた。それがな〜んとも言えず優雅なのはParisだからなのだろうか。いやぁ〜人生とは、ってネ。。人生いろいろ。若くして病に倒れ、志半ばにして旅立ったお仲間もあり、苦あり楽あり、そしてまた泣き笑い、あり。でもそれもこれも生きてさえいればこそ。このようにパリで、「素晴らしきかな!人生」と、伸びのある渋めの声でうたう人に巡り合うときもある。そんな思いがいたしました。
【旅行】【写真】パリ、シャンゼリゼ、初夏 2009
セーヌを往復渡り終えてパリ市街の側に戻り、コンコルド広場に出て、ぐるっと半周。

透き通るフランス、初夏の青空を突き破る勢いに見える尖塔のコンコルド広場を抜けて。するとすぐにシャンゼリゼ大通りに出ます。右へ行くとまっすぐかなたに見える凱旋門、そしてそこからは見えませんがさらにかなた、一直線上に新・凱旋門(La Defense)へと長い道程が続いています。都市計画の雄大さ、荘厳さではアメリカもかないません。これをまねて設計建築されたのがアメリカ合衆国のワシントンDCのリンカーン記念堂と国会議事堂のまっすぐな位置関係だと言われています。自由の女神を送ったのもフランスでしたね。ニューオーリンズなどはフランスから割譲されていますし、実は米仏は近しい関係にあるのではないでしょうか。

パリの3輪車タクシー。またず〜っと歩き続けます。振り返って来た街路を写すとこういう光景。

そのまま凱旋門までずっと一人でトコトコ暑いがドライな日差しの中を歩く。それで初めて知ったこと。シャンゼリゼはブランド高級店が立ち並ぶ道路だけではない。コンコルドルーブルに近い辺りにはとても広い歩道があり、歩道の両側は丈の高い緑生い茂る木々が初夏の日差しをさえぎってくれる。週末に散歩をするのを意識した造作になってます。このようなParisの近代都市計画に想いを馳せます。理科系ではないですが、建築とか都市設計と言う分野は興味深いものがあります。

ホントうまく作られてる。これから凱旋門へ向って歩く路を示すと、こんな感じ。

シャンゼリゼはそれはとてもすごいにぎわいでした! Louis Vittonの本店も立ち寄りました。

私は人生の基本軸をものではなく「こと」に重点を置いてます。それもあって今回買い物はしない。ただ見るだけ。観て廻る。いろいろ見る。見っ張る、という感じ。それで思ったこと。
その国の誇る一流の職人の技がこうして店で売られていることに、「ものづくり」の矜持という点で感心感動。匠の変わらぬ伝統の技には尊敬の念すら覚えます。もしも買うのであれば、一生誰かがとても大切に使う何かをフランス語会話を自ら操りながら店員さんとコミュニケーションしてから、だろう。そしてその目的や意図のため一番適切に専門家に推奨されたものをその鮮明な記憶とともに買い求め、そして一生涯使い込みたいと思うものです。

この季節、日没はSummer Timeで夜の9時40分、とかです。非常に日が長いのでアンジェでも夜の7時から11時くらいまでは街の中心のパブの外のテラスにはたくさんの人が飲んでいました。あくせくとサラリーマンが赤提灯で飲む構図と間違いなく対極にありますね。
凱旋門へ向って夕方6時くらいに何か記念パレードが行進を開始しました。

前列はフランスの古い軍服みたいな服装、勲章をまとった年配者たちが幾重にも隊列を組んでます。次いで続くのは消防隊員の現役メンバーの隊列。なかなか伝統、ときの年輪を感じさせるものです。

それら人々の家族なのか女性や子どもだけの隊列も続きます。アメリカと違って歴史の奥深さをなぜか滲み出すように醸し出すように見えるパレードとシャンゼリゼ。凱旋門の下、戦没者に火を灯し、観光客たちはみなそれを写真に収める。土曜の昼下がり。

凱旋門の信号近くの歩道。ラジカセを鳴らし、ズックのフランス帽を斜にかぶって休むことなく踊る。Dancing Papaと胸に書かれたTシャツ姿。軽快に踊り続けるフランス人の爺さん。皆、遠巻きに半円形の輪になって観ていた。初夏の夕方のパリをそこに見出します。

じっと見入るパリのひとたち。老若男女。

凱旋門は2年前に訪れたときに登りました。今回季節的には観光シーズン。長い列が出来ており、とても一時間以内で登って観て降りてこれる様子はなくあきらめました。好きだったのは、凱旋門の真下で一人でたたずんで涼みながらじ〜っと座ること。20分くらい行き交う人たちの様子を黙〜ってただただ眺めてました。凱旋門の門はあくまでも崇高に高く、その壁面には数々の名誉ある名前が彫られていました。その人々の人生の誇りを歴史に刻み込むように。

これらのひと、一人ひとりにそれぞれの人生や生活があると思いを馳せます。それは異国の地で巡りあわせの様に関係の無い人たちと関係もなくただすれ違い、「袖擦り会うも他生の縁」、ではないですが。なんだかちょっと不思議な感覚に陥りました。私はいまナゼここにこうしているのか、と。
人はみな生かされている。私も何かに導かれてこの地に足を運んだのです。自分の自由意思ではありません。あれっ・・・なんだか新興宗教勧誘?のような紀行文になってますね(苦笑)

夕方になり喉が渇いてきました。連れがいれば洒落た店でアルコールを飲みたいところですが。一人だし手ごろなマクドナルドに入りオレンジジュースを買って二階から撮影を。6時過ぎ、陽が傾いてるから影が長く、小さなフレームに写しこまれた写真が何か違うもののようにも見えます。

【旅行】【写真】パリ市街とルーブル
せっかくなので、このままもう少しパリの写真を続けます。楽しんでください。

モンパルナス駅には自転車族も

オランジェリー美術館、館内で撮影する人

凱旋門を背景に撮影する老夫婦

ルーブルの見所のひとつ、ニケの像(Nike)My favorite


教科書で誰もが習う「ハムラビ法典」石碑になってます。

ちょっとこの世のものと思えない雰囲気。
 石碑の表面にはくまなく全面、上から下まで文書が彫られてます。これが世の中の掟、ルールを記したものということで「目には目を、歯には歯を」のセリフだけが一人歩きしていますが実際には、社会の規範を規定しているようなものらしい。Legal Mindを持つ方は必見。

ミロのビーナス、なんと言ってもとても美しい

ダン・ブラウンの小説ですっかり有名、ガラスのピラミッド

ルーブル入口にはガラスピラミッドが地面から天を突く
 地上と地下の逆さピラミッド、そして地下一階のピラミッドは全て一直線でつながる。建築美を見せつけてくれます。
そして最後に、モナ・リザを!

実物至近距離5mくらい左方向からの実写です
 ただしデジカメではなく携帯カメラ。今回はもう来れないかも、と思い、携帯カメラで自分撮りもしてきました(顔がデフォルメしてます)。
【旅行】【写真】ルーブルとピラミッド
 さて、ルーブル館内は広大莫大の一語。迷わないように。入口ロビーだけでもこの様子。四方にそれぞれ通路と各出入り口があり、正面の螺旋階段は徒歩用。その向こうにエスカレーター。螺旋階段の中央は体の不自由な人向けのリフトがあり上下してました。

開館午前9時の35分前に行った地下の入口ゲート
あのガラスのピラミッドのエリアには掃除人と私だけ。静かな朝でした。2009年5月31日の日曜日。

 こんなことは朝早くに行かないと絶対にありえません。Best Western Malte Operaホテルは一直線に5分も歩くとまず日用品、水などが買えるスーパーが2軒。そして小さな三叉路。ここを左へそのまま直進すると泉のある小公園に当たり、そこが大きな交差点。渡るともうルーブルの建物で、地下、メトロ駅へつながる入口からビルの下へ階段で降りるとショップがあってその先が美術館入口。とても近い便利な場所です。今回は行かずじまいでしたがホテルの周囲にはラーメン横丁じゃないかと思うくらい日本のラーメン屋がたくさん。長期滞在しても大丈夫そうです。もし次にパリに来る機会があったら絶対にここがお薦めです。
 さて話を戻すと、20分前くらいにカップルが一組。そして15分前には既に数十人の行列が出来てます。出張の合間の移動日、日曜の朝9時から11時までのわずか2時間でしたが見たいポイントだけ地図で探し、次々に鑑賞。充実の2時間でした。終わりにはこの広大な地下ロビーを一望できるカフェテリアでサンドイッチとビールで遅い日曜の食事を取り、ホテルで11:45に呼んで貰ったタクシーに乗ってCDGへと向いました。フランス万歳!

Nikeの像(My favorite)のアップ
翼を拡げ自由な世界を、海を通じて知っていたのでしょうか。